MUSIUM
SEED消しゴムミュージアム
これまでたくさんの消しゴムを手掛け、日本中の皆さんのもとへお届けしてきました。今ではもう絶版になり手に入らないものや少数しか世間に出回らなかったものも。
日常的に使うだけでなく、珍しい消しゴムを収集する「消しゴムコレクター」の方もいらっしゃるみたいです。皆さんのおうちの机の奥や昔のお道具箱などに、こんな消しゴムが眠っていませんか?

創業以来これまでシードが生みだした消しゴムの生産総数
個以上
1915年の創業以来、100年以上
消しゴムを作り続けてきました。

1915
国産消しゴムのパイオニア
創業当時は「三木康作ゴム製造所」という社名で、消しゴムのみならず、ゴム糊・ゴムテープ・輪ゴムなど、ゴム製品全般を製造するメーカーでした。天然ゴムを原料とする日本産の高品質な「字消し」は日本国内のみならず、世界中へ輸出されていきました。

1950~
世界に先駆けてプラスチック製消しゴムを開発
シードゴム工業へと社名を変更したこの時期。まだ世に登場して間もない「塩ビ製のプラスチック字消し」の開発へ果敢に挑戦。原料の自家生産や、品質改良を重ねる日々。
1956年9月、ついに世界へ先駆けて「プラスチック製消しゴム」を販売。天然ゴム製よりも柔らかく軽い消し味で、すぐに大人気商品となりました。

1960~
おなじみのベストセラー「Radar」の誕生
1968(昭和43)年9月には、最高級のプラスチック消しゴム「Radar(レーダー)」が完成。シードゴム工業の技術の集大成でした。
レーダーという名前は、当時の最先端技術の象徴だった「電波探査機」から命名されました。

時期不明。(1950年代?)

品番の「S」はSoft=柔らかい、50は価格を表していたそう。実は、ロゴマークはこの頃から一度も変わっていません。

1970~
消しゴムの多様化が進む時代
プラスチック製の字消は、天然ゴム製のものよりも加工が容易なことが特徴。、この頃から香り付きや色付きタイプなど見た目にもこだわった商品が次々に発売されました。また、それまで主にデッサンの画材として知られていた「ねり消しゴム」も子どもたちの間でブームとなりました。

発売当初、市場価格の2~3倍のレーダーの売れ行きは伸び悩みましたが「暮しの手帖」の性能比較の特集で注目を集めるようになりました。

「ねり消し」もブームに。

様々な香りのねり消し

モーター式の電動字消し

鉛筆に見えるけれど、消しゴム(アルファ)

1980~
プラスチック字消しの自由さを活かしたファンシーシリーズ
「文字を消すだけ」ではない多様な消しゴムが生まれる中で、社内では新たに「企画室」という部署を設立。当初はわずか2名体制でしたが、様々な消しゴムを商品化していきました。
見た目にも楽しい消しゴムたちは、学習用はもちろん、低価格のギフトとしても人気を博しました。

ファンシー消しゴムのカタログ(当時)

ピストル型の「マグナム’83」は主に男児たちに人気に。(1983年)

「ラブリーシャツ」は女児に支持された。(1983年)

手帳に挟みやすいスレンディはオトナに大人気。(1985年)

消しくずのでない、ノンダスト(1985年)

パズルタイプの消しゴムも数種類発売。こちらは数字パック。(1985年)

アニマルパック(1985年)

立体パズルの「アニマルキューブ」(1985年)

メモクラブ(1986年)

世界初「修正テープ」のプロトタイプ(1983年)

完成した新製品「ケシワード」(1989年)

「ケシワード」の販促チラシ(1989年)

けしごむスタンプ

けしごむスタンプ(アルファベット・ひらがな)

1990~
環境問題へ配慮した消しゴムが登場
バブル経済が崩壊した1990年代は、公害問題への社会問題や環境保全活動が盛んになってきた頃でした。シードゴム工業も様々な切り口で、環境へ配慮した消しゴムづくりに取り組んできました。廃棄される貝殻の粉末を使った消しゴムなど、様々な環境配慮製品が開発されました。

2000~現在
よく消えるは当たりまえ。
“使う楽しさ”を追求した製品開発
2002年には「株式会社シード」と社名変更し新しいスタートを切りました。また消しゴム業界では極めて早い海外拠点をベトナムに設立しました。
2000年以降はねりけし分野・ファンシー系分野それぞれ新しい製品を開発。プレミアムシリーズも生まれました。

ラメ入りの楽しい「宇宙がキラリ」(2004年)

現在も続く「コミケシ」シリーズ(2006年)

ご利益がありそうな「金の開ウン様」(2005年)

大人にも人気の「スレンディ+」、「アナタス」

積み上げバランスゲームができるシリーズ

疑心暗鬼で販売開始したが、意外と人気を博した「S-10000」。価格は1万円。(2005年)

消しゴムスタンプ用にダブルカラー構造になった「ほるナビ」。彫刻刀やインクも付属したセットも販売された。(右)(2006年)

再生古紙・バイオマス素材などを使用した環境に優しい「Radar bio」(2008年)

笑顔をデザインした2個セットの消しゴム「ニコケシ」はアイデアコンテストでの高校生のアイデアをもとに商品化(2010年)

2015年に創業100周年を迎えたシードを記念した金色のRadar

合格祈願セット

消しゴムが文具業界からDIY市場に参入することとなった「住まいの消しゴムシリーズ」(2013年)シードが異業種へ挑戦するのは64年ぶりであった。

シードベトナムが創業10周年を迎えたことを記念した消しゴム(2013年)

ユニークな形状の「KESUGOMU」はエッジが多くて消しやすい。